BOOKS HIRO通信 第89号

読み終えた 『DJヒロヒト』 すぐ棚へ
hiro 2024.03.22
誰でも

(1)みなさまこんばんは。

高橋源一郎さんの『DJヒロヒト』(新潮社)を2週間ほどで読み終えました。650ページ近い大著ですが、少しずつ読み始めて、後半は一気読みになるという、私の場合の「好きな本」を読むパターンです。

この日本の100年間を一冊だけで生き生きと捉えています。読みづらさはまったくなく、とにかく面白い。

「ヒロヒト」が狂言回しなのですが、そのまわりに登場してくる「熊楠」や「中島敦」をはじめとする、大勢のいわゆる文化人の人々についての捉え方が全部こちらの思っているとおりなのです。

源一郎さんは私より2歳お若いとはいえ、同年代なので、見方が同じなのは、当たり前といえば当たり前です。そして戦前の日本の閉塞感が、戦争を経てもまだ生き残り、現在なお続いていることへの嘆きにも同感します。それをDJという形で解決できるのかはよくわかりません。

現在にいたる日本の姿を、軽妙な多数の人物描写でしっかり捉えて、それを「読ませる」形にしたのは、源一郎さんの凄腕です。

この本はさっそくSOLIDAの私の棚(自伝、伝記中心)に出品し、どなたかに読んでいただきたいと思っています。この本は小説としてだけでなく、多くの人々の評伝としても読めると考えるからです。「日本」の評伝としてみることもできるからです。

(2)現在の私の棚主ページです。

まず、PASSAGE1号店のほう

SOLIDAの棚は以下の通りです。

来週の私のバイトスタッフ勤務は、日曜日(SOLIDA)、月曜日(PASSAGE)、水曜日(PASSAGE)です。

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