BOOKS HIRO通信 第92号

名作に 再度出会える PASSAGE
hiro 2024.04.12
誰でも

(1)みなさまこんばんは。

今週読んだ本は、『マリーナ バルセロナの亡霊たち』(著者:カルロス・ルイス・サフォン 訳者:木村 裕美 集英社文庫)です。文句なしの傑作です。青春の甘さと苦さを完璧に表現するストーリーが「魔都」バルセロナで息をつかせずに展開します。久しぶりに徹夜で読んでしまいました。

この本は世界的ベストセラー「失われた本の墓場」シリーズに数年先立って書かれたものです。同シリーズを熱狂して読んでから数年たち、著者のなくなったのにがっかりしていたときに思いがけなく出会いました。同じ著者と訳者の組み合わせで、1ページ目から物語の流麗な世界に溶け込むことができました。

「失われた本の墓場」シリーズの第一作は、私の読書ブログによると、2018年に読んでいます。

当時(今もですが)本を買うお金は潤沢でなく、シリーズ4作品とも図書館で借りて徹夜で読みました。この「失われた本の墓場」というイメージがどうしても忘れがたく、なんとかして手に入れたいと思っていましたが、2022年になってPASSAGEの棚主兼バイトスタッフになったのが、幸いしました。

「緑陰カフェ」さんというPASSAGEの棚主さんが、一日店長を何度かおやりになって、フェア用の平台にこのシリーズを次々に格安で並べてくださったのです。おかげさまで全シリーズを揃えることができ、あらためて楽しく徹夜で読みました。いまでも机の上すぐ手に取れるところに並べてあります。

まだの方は、ぜひお読みになることを強くおすすめします。特にPASSAGE(やSOLIDA)で買い物をするような読書好きな方には、「失われた本の墓場」というイメージが、PASSAGEと重なってくるという意味で二重におすすめです。(蛇足ですがバルセロナ観光案内にも使えそうです。)

すべて文庫本のみの発行で単行本はありません。良い意味で集英社クリエイティブの強い意思を感じます。

( 緑陰カフェさんの棚主ページ:

(2)現在の私の棚主ページです。

来週の私のバイトスタッフ勤務は、日曜日(PASSAGE)、月曜日(PASSAGE)、水曜日(PASSAGE)です。

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