BOOKS HIRO通信 第78号
(1)みなさまこんばんは。
あれこれがあり、実質は短い正月休みだったので今年の正月休みには、2冊しか読んでいません。
(1)『大和路・信濃路』(堀辰雄 人文書院 昭和29年刊) PASSAGEのBig-booksさんで購入。
(2)『装丁物語』(和田誠 中公文庫 2020年刊) PASSAGEのとみきち屋さんで購入。
(1)の内容は昭和50年ころ購入して読んでいた同名の新潮文庫版とほぼ同じです。今回、「大和路」を読み直してみました。
堀辰雄が1941年に小説を書こうとして奈良に滞在したときのことを書いています。堀辰雄の足跡(奈良市内の地名や仏閣名)を辿ってみると、昭和51年ごろ私達夫婦が新婚旅行で訪れたところとまったく同じだったとわかりました。随分影響を受けたものです。恥ずかしい気がします。嬉しい気持ちも強いのですが。
(2)は和田誠が装丁を手掛けた数多くの本を紹介している本です。和田誠の装丁を評して、「装丁が書評になっている」と言った人がいたらしいです。
本の内容をよく把握した装丁はどれも素晴らしい。そして、この本の中で紹介されたうちでまだ読んでいない本は、ほとんど読みたくなってしまったのは驚きです。今朝読み終わったのですが、とりあえず、ロアルド・ダールの自伝ものを2冊注文してしまいました。『少年』と『単独飛行』です。
他にも読みたい本が満載で、『装丁物語』の価値は計り知れません。
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PASSAGEの3号店(SOLIDA)の、現棚主向けの書棚申込みが1月1日から始まりました。現棚主全員に募集メールが発出されています。私は早速一棚申し込みました。選んだ専門店街の書棚では、選書のジャンルが限られるのではないかと、最初は危惧しました。
よく考えるとそのジャンルに縛られずに、逆にジャンルをベースとして多くの変化を楽しめるだろうと思い、積極的な意味付けを楽しめるだろうと気づきました。
現在やっている書棚の「テーマ」を発展させることと同じです。
その気になって自分の家の書棚を見ると、選んだジャンルの本が何冊も目につくようになりました。この現象は、いわゆる芋づる式読書の極意と同じような気もします。
ところで、正月休みで読んだ2冊は、私の専門店街書棚のジャンル決めに多くの影響を及ぼしました。1月7日に応募した書棚に入居できるかどうかの結果がわかるのですが、とても楽しみです。
(2)現在の私の棚主ページです。
来週の私のバイトスタッフ勤務は、月曜日、水曜日、木曜日です。
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