BOOKS HIRO通信 第112号

PASSAGEにいると読みたい本が芋づる式に出現する
hiro 2024.09.06
誰でも

(1)みなさまこんばんは

『街とその不確かな壁』の著者あとがきで言及されていたホルヘ・ルイス・ボルヘス。その代表作とも言える『百年の孤独』の文庫本をPASSAGE通勤の途上で東京堂書店さんで購入しました。これが先々週で、今日読み終えました。

ラテンアメリカの文学は初めてと言っていいのですが、ラブレーの『ガルガンチュア物語』を少しかじっていたので、訳者あとがきにあるように少し親しみがわくとともに、奇譚として楽しむことができました。この本は今後何度か読んで楽しめそうなので、PASSAGE SOLIDA の棚に出すのは少し先になりそうです。持ち歩いて、読んでいたので、大雨に降られたときにほんの少しカバーが汚れたので、そのせいもあります。次は『族長の秋』を入手して読もうと目論んでいます。

同時期に『脳は眠りで大進化する』(上田泰己著 文春新書)を読み終えましたが、そこからの連想(?)で、『あらゆることは今起こる』(柴崎友香さん 医学書院)を購入し先週読み始め、今日読み終えました。柴崎さんは個人的な体験を面白く語る天才です。つまり、森有正先生が常に言っておられたように、「体験」を普遍的な「経験」の域にまで達するように考え、それを文章として美しく結晶化できるという、稀有な文章家ということができる方と思いました。この意味でこの本は広くPASSAGE読書共和国で読んでいただきたいので、来週SOLIDAの棚に出します。

今週はじめにPASSAGEの書棚に仲俣暁生さんが入荷なさった『ポスト・ムラカミの日本文学 [改訂新版]』を購入し、これは昨日読み終えています。「ムラカミ」とはもちろん、村上春樹さんと村上龍さんのことです。仲俣さんの推察通り、私は「ポスト・ムラカミ」の作家たちを必ずしも詳しく読んでいるわけではありません。かろうじて、高橋源一郎さんと堀江敏幸さんを少しだけ読んでいるだけ。それでも抜けが多いので、ひとまず、『日本文学盛衰史』と『赤い帽子の男』(堀江さんの訳書ですが)を読もうと思います。

こうして、PASSAGEを中心として、私の読書天国(最近は読書共和国と言うことにしてます)は芋づる式に楽しく発展していきます。読書の時間がもっともっと欲しいです。

(2)現在の私の棚主ページです

来週の私のバイトスタッフ勤務は日曜日(RIVE GAUCHE)、月曜日と水曜日(SOLIDA)です。

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