BOOKS HIRO通信 第113号

坂口恭平さんの『継続するコツ』は棚主にも役に立つ
hiro 2024.09.13
誰でも

(1)みなさまこんばんは

坂口恭平さんの『継続するコツ』(祥伝社)を2日間で読みました。毎朝、原稿用紙10枚の文章を書いているという坂口恭平さんはこの本のなかで、次のように書いています。

「1冊の本を完成させることなんかもうどうでもいいんです。はっきり言えば、そこに固執してしまうとどうしても完成品を作るってことに執着してしまって、書くことの楽しみが半減します。そうすると書かなくなるんですね。」(138ページ)
「自分が得意な方法でやればいいんです。自分が得意な方法をまずは知ることです。」(139ページ)
「大事な事は、周囲に一切の期待をしない。自分にも期待をしない。期待はせずに明日また継続する、です。」(159ページ)
「やりたいことを継続するのは、本当に楽なんです。(略)僕が太鼓判を押しちゃいます。絶対に、簡単に継続できますよ。だって力を使わないでいいんですから。もしもあなたが今、やりたくないことを継続しているとしたら、実はあなたには、継続の名人になる素質が既にあります。」(215ページ=この本の最後の一節です。)

なるほど、明快です。こんな気持で彼はたくさんの本を書いてきたのですね。私は、トーマス・マンを思い出しました。トーマス・マンも1年ほぼ365日、毎朝10時から午後1時まで執筆し、午後は読書したり人とあったり散歩したりしていたそうです。漱石も晩年は午前中執筆し、午後は漢詩を作って楽しんでいたと聞いています。ただ、トーマス・マンも漱石も執筆はときには苦しいものだという意識があったようですが、坂口恭平さんはいつも「楽しく」書いており、それが継続の秘訣とおっしゃっているようです。

このメルマガを毎週書く前は、私は毎日ブログを書いていました。5年ほど続いたと思います。やや、義務感はあったのですが書いていて楽しいという感覚もありました。書かないと物足りない気がしていた時期もあります。もっと楽しければまだ続いていたでしょうし、坂口恭平さんのように、「思いつくままに書く」ようにしていればそうできたのでしょう。ブログには題名があり(「読書日記」)この題名による限定が良くなかったのかと思います。

次は、なんでもありのブログを非公開で毎日書いてみようかと思います。「日記」にもとらわれないで毎日楽しく書いてみたい。

ところで、この『継続するコツ』は来週、SOLIDAの棚に持っていこうと思います。棚主を楽しく「継続」するのにも役立ちそうなので。

(2)現在の私の棚主ページです

来週の私のバイトスタッフ勤務は日曜日と月曜日と水曜日です。

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