BOOKS HIRO通信 第99号
(1)みなさまこんばんは
私の自宅の書棚にどんな本が並んでいるかは、私の過去と現在の読書傾向をかなりよく表しています。読書傾向は私個人の興味や嗜好によって決まります。読書傾向は私の精神生活を反映していますが、逆に読書によって精神生活が左右されることもあります。
書棚のなかの新旧の本を見ると、その本の購入時何を考えている(いた)かがはっきりとわかるので、我ながら面白いです。
自分の書棚の本で、これはと思うものをSOLIDAの書棚に持っていきます。それを見て、他のかたが買ってくださることは、間接的ながらそのかたにメッセージを送っていることになります。稀にその本に関する読後感を目にしたり、話し合うことができますが、そんな読み方ができるのかとこちらが啓発されることが多々あります。このとき共同書店の書棚での本のやりとりによる深いコミュニケーションが生まれています。
読書に関してのこのような経験は、私にとって生まれて初めてのものです。現役で仕事をしているときにクライアントと、情報システムに関する深い対話が(幸運にして)できたことが何度かありましたが、このときの喜びにまさるとも劣らない喜びが湧いてくるのです。
PASSAGEやSOLIDAにいて驚くのは、こんな幸せなコミュニケーションが随所・随時に行われていることです。欲も得も超越して、このようなことが行われているのは、世知辛いこの世の中では珍しいのではないでしょうか。
PASSAGEやSOLIDAの書棚の膨大な並びを見ていると、棚主からのメッセージがどんどん伝わってきて、深い幸福感に襲われます。知的なめまいがともなうこともあります。書棚の配列(コラボレーション)そのものがより高次元のメッセージを発していることにも気付きます。
書籍を手に入れ、読み、他の人に書籍について語る率直な場がもっと増えていくことを望みます。不況の中だからこそ出来ることもあります、そしてこのような場を意識的に育てていくことが重要でしょう。
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すこし違う話です。
一昨日、イタリアからのお客様がはじめてPASSAGEにいらして、俳句に関する本を見せてくださいとおっしゃいました。ここは日本語の本がほとんどだけれどいいですかと言うと、まったく構わない、スマートフォンでどんどん翻訳できるからとおっしゃる。
「海と森(Mar e Bosque)」さんの棚から選んで、『最新俳句歳時記 山本健吉編(春夏秋冬)4冊ワンセット』を、少し説明しながらおすすめしました。これはベストチョイスだし安い(1000円でした)と喜んで買って帰られました。
言語の壁はもはやなくなろうとしています。PASSAGEやSOLIDAでは世界の読書家とコミュニケーションできます。楽しいです。
(2)現在の私の棚主ページです
来週の私のバイトスタッフ勤務は、日曜日、月曜日、水曜日です。いずれもPASSAGEです。
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