BOOKS HIRO 通信 第196号
(1)みなさまこんにちは
iPadを買い替えた。iPad Airの初代を愛用していたのだが、数年前から新OSに対応しなくなり、結果としてブラウザが古いものしか使えなくなり、国会図書館デジタルコレクションに接続できなくなっていた。iPadは私にとっては重要な読書用端末なので、これは耐え難い。そこでiPad(A16)に替えた。現行iPad中では最安値だが、私にとっては高価。月賦払いにした。PASSAGEでの本の売上金をその支払に充てることにする。
使ってみると非常に快適。KindleやApple Booksはもちろん青空文庫も国会図書館デジタルコレクションも美しく表示できる。老人の目に優しい。非常に喜んでいろいろ読んでいる。
そのうちに、少し気がかりなことが発生。国会図書館デジタルコレクションでよく参照していた本(たとえばのリストは下記で公開してある)の一部が読めなくなった。iPadの問題ではなく、国会図書館の図書の取り扱い変更のためである。
以前、若い頃から最近にいたる愛読書のリストを国会図書館デジタルコレクションで参照できるアドレス付きでまとめた。
たとえばこの中の、辻邦生の『夏の光満ちて : パリの時』。これをアクセスすると、「入手可能性調査の結果、国立国会図書館内限定公開となりました。(2026-04-22)」という注釈がついて読めない。正確に言うと、これまでは「送信サービスで閲覧可能」だったものが「国立国会図書館内限定」となり、現地にいかないと読めない。他にも植草甚一の本などが、上記と同様にオンラインで参照できなくなっている。
(写真参照)

最近(私の言う最近は1980年以降)の本で、入手がなんとか可能な本に関してこの処置がされたらしい。このサービスで私が読みたい本の多くはもっと古い本なので、非常に困るということではない。
しかし、この送信サービス変更処置は、読書人へのサービス低下をまねくという意味で抗議の声はあげたい。図書館で本を貸し出すこととリアル本が売れなくて困るという狭い視野の議論でこの処置がされたなら、時代に逆行している。両者は共存共栄の立場にあると認識しているからだ。
長尾元国会図書館館長の将来構想のなかに、少額の手数料(近郊からの国会図書館への交通費程度)を支払えば、デジタル化された資料の多くをオンライン閲覧できるようにするという項目があったと記憶している。この構想を復活させて、今まで以上に閲覧範囲を広げてほしいと思っている。関係者の善処を望みたい。まずは、今回の「変更(改悪としか思えない)」の詳しい説明があって然るべきではないか。
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また来週。
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