BOOKS HIRO 通信 第197号
(1)みなさまこんにちは
4月28日、PASSAGE RIVE GAUCHEでのバイトの帰りに目白に寄り道して、学習院大学キャンパス内のミュージアムで開催されていた「辻邦生展」を観てきた。正式名称は「Re:辻邦生ーーいま、ふたたび作家に出会う」。館内撮影自由だった。
最大の目的の100冊にもおよぶ日記帳を見ることができて感激した。これが元になった辻邦生の日記三部作はいまも愛読している。
晩年の高輪の書斎の書棚にあったうちの一部の書籍も陳列してあった。「この陳列された本の目録はないでしょうか」と受付の方に聞いたが、もちろん、「一般にお見せするものはない」とのお返事をいただいた。将来学習院ミュージアムで整備・公開されるのを待つしかない。
せめてもと思って、トーマス・マン関連の本がいくつかあったのでその部分の写真を撮った。写真に写った本の背表紙から、リストを作ってみた。ついでに国会図書館デジタルコレクションでの該当図書の閲覧アドレスも併記した。これで、現地では手に取ることが許されなかった本を「閲覧」できる。(既読の『トーマス・マン全集(新潮社)』はリストから除いてあります。)
1.the Selected Letters of Thomas Mann これに該当する本はみつからなかった。?
その代わり https://briefe.tma.ethz.ch/ がみつかった。素晴らしい。
2.ベーダ・アレマン 著 ほか『イロニーと文学』,国文社,1984.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12443949 (参照 2026-04-29)
3.実吉捷郎 訳『トオマス・マン短篇集』第1,岩波書店,1949. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1706056 (参照 2026-04-29) 館内閲覧のみ
4.河出書房 編『世界文学全集』[第1期] 第12 (19世紀篇 シュトルム集),河出書房,1950. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1342613 (参照 2026-04-29)
5.エーリヒ・ヘラー [著] ほか『トーマス・マン : 反語的ドイツ人』,筑摩書房,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12587372 (参照 2026-04-29)
6.トーマス・マン 著 ほか『ある詐欺師の回想 : フェリクス・クルルの告白』,新潮社,1961. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1697243 (参照 2026-04-29) 館内閲覧のみ
7.クラウス・マン 著 ほか『転回点』3 (危機の芸術家たち),晶文社,1971. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12256410 (参照 2026-04-29)
8.クラウス・マン 著 ほか『転回点』2 (反抗と亡命),晶文社,1970. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12258558 (参照 2026-04-29)
9.森川俊夫 訳『トーマス・マン日記』1935-1936,紀伊国屋書店,1988.8. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12713017 (参照 2026-04-29) 館内閲覧のみ
10.村上嘉隆 著『トーマス・マン : ロマン主義をこえて』,ユック舎,1980.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12587377 (参照 2026-04-29)
11.K.シュレーター 著 ほか『トーマス・マン』,理想社,1981.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12587379 (参照 2026-04-29)
12.菊盛英夫 著『評伝トーマス・マン : その芸術的・市民的生涯』,筑摩書房,1977.4. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12587375 (参照 2026-04-29)
13.ヴォルフガング・カイザー 著 ほか『言語芸術作品』,法政大学出版局,1972. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12443050 (参照 2026-04-29) 館内閲覧のみ
14. エーリッヒ・ヘラー 著 ほか『芸術の内面への旅』,法政大学出版局,1972. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12764710 (参照 2026-04-29)
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最近出た本で『トーマス・マンはなぜ日本で愛されるのか』 (2025 白水社)を読んだが、その巻末の「トーマス・マン文学のための登山ガイド」より抜き出す。これもリストに加えたい。
1.片山良展, 義則孝夫 編『トーマス・マン文学とパロディー : 解体と継承』,クヴェレ会,1976. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12587374 (参照 2026-04-29)
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『トーマス・マン』(辻邦生 1983年 岩波書店)を持っていたのを忘れていた。取り出して来て、巻末の参考文献をみると上記とだぶるものがある(あたりまえ?)が、以下をリストに追加できた。
1.『トーマス・マン全集』別巻,新潮社,1972. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12740856 (参照 2026-05-01)
2.エーリヒ・ヘラー 著 ほか『廃嫡者の精神』,紀伊国屋書店,1969. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12749886 (参照 2026-05-01)
3.カーチャ・マン [著] ほか『夫トーマス・マンの思い出』,筑摩書房,1975. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12587373 (参照 2026-05-01)
4.松浦憲作 著『カタルシス : 近代文学における人間嫌ひの文体』,同学社,1980.12. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12587189 (参照 2026-05-01)
5.脇圭平 著『知識人と政治 : ドイツ・1914~1933』,岩波書店,1973. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/11928692 (参照 2026-05-01)
6.Georg Lukacsの『Tohmas mann』
一部(?)は G.ルカーチ 著 ほか『トーマス・マン論』,現代思潮社,1963. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1697542 (参照 2026-05-01)
これも?
ジェルジ・ルカーチ 著 ほか『ロマンの魔術師 : トーマス・マン論』,立風書房,1971. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12587370 (参照 2026-05-01)
これから、これらの本をNotebookLMの助けを借りて拾い読みしていくのが楽しみである。辻邦生とトーマス・マンの創造の秘密がわかるだろう。読書の積極的終活の道がひろがってうれしい。
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また来週。
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